アルバイト経験が
憧れの職場への入り口に
テレビドラマの影響で、中学生の頃からホテルで働きたいという想いがありました。最初は単に「かっこいい」というイメージでしたが、修学旅行でホテルに宿泊した際に接客する姿を見て憧れるようになりましたね。それで、ホテル専門学校に通おうかとも考えたのですが、まずは視野を広げようと思い、幅広く学べるビジネス短期大学に進学することにしました。
就職先を探す段階になって、やっぱりやりたいのはホテルのサービス業だと思い、ホテル業界を中心に就職活動をすることにしました。しかし、ホテルで働いた経験が皆無だったので、まずはアルバイトをしようと考え、NASPAニューオータニで働いてみることに。約１カ月間ほど、ガーデンラウンジとビュッフェ会場での料飲サービスを経験させてもらいました。
ホテルで働きたいという想いは強まったのですが、就活が思うようにいかず、一旦、地元の学校の事務職として働き始めました。当時はホテルで働く夢を捨てきれず、このままでいいのだろうかと悩んでいましたね。そんなときにアルバイトをしていたときの社員の方から「うちで仕事してみない？」と声をかけていただき、晴れてここで働けることになりました。
ホール全体に目を配った
さりげないサービス
入社後はレストランサービスとして、和食レストランと洋食レストラン、そしてビュッフェ会場をローテーションで担当しています。主な業務は席への案内や注文どり、料理の配膳・下膳、会計などです。ホール全体を見渡しながら、食事が進んでいないお子さまがいたら「このお料理は持ち帰りされますか」など、お客さまが快適に過ごせるように声がけもします。
心がけているのは丁寧なサービスです。食事のペースや会話中の雰囲気を見ながら、お客さまが「今何を求めているか」を想像してお声がけするようにしています。料理について質問を受けることもあるので、メニューの内容を頭に入れておくことも大切です。ビュッフェ会場では館内の営業時間なども聞かれるので、ホテル全体のことを把握しておく必要もあります。
入社してまだ数カ月ですが、ほかの営業所から手伝いに来てくれた方に「サービスが上達しているね」といわれたのはうれしかったですね。お客さまへの目配りや次に何をすれば良いのかが把握できている、といってもらえました。入社当初は次に何をすれば良いかわからないこともあったのですが、今はホールの全体状況を俯瞰できるようなってきたのかもしれません。
接客を楽しみながら
一流のサービスを目指す
仕事をしていて楽しいのはお客さまと接しているときです。いろいろなタイプのお客さまがいますが、優しい方ばかりで、失敗してしまった際にも「大丈夫だよ」と仰ってくれるので、落ち込まずに前向きな気持ちに切り替えられます。常連のお客さまもいらっしゃるのですが、私の上司はお客さまごとの好みや飲食のペースまで把握していて、さすがだなと思いますね。
以前、私がサービスを担当したお客さまからコメントレターが届いたことがあるのですが、そこに「山本さんにお世話になりました」と書いてくださっていました。名前を覚えてもらえたことがうれしく、頑張ろうと思えました。最近では、予約の名前を見たときに、来店されたことのある方かどうかがわかるようになり、お客さまとの距離が近づいてきたと感じます。
当社の魅力としては、優しい先輩ばかり、ということが挙げられます。みなさん教え上手で、まだまだ未熟な私に事細かく丁寧に教えてくれる。私は覚えるのが苦手で同じことを何度も聞いてしまうのですが、嫌な顔ひとつせずに答えてくれます。今後の目標は上司のようにキビキビ動けるようになること。早く仕事に慣れ、後輩を教えられるようになりたいと思います。
